オピニオン

私たちの視点:広島県立広島皆実高等学校 放送部

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広島県立広島皆実高等学校放送部から寄稿頂きましたので、ご紹介します。 


広島皆実高校放送部です。
 私たちは今回、第31回広島高等学校放送文化コンクール オーディオピクチャー部門に向けて「赤レンガから君へ」という番組を制作しました。きっかけは、歴代の先輩方が制作していた番組を見たことでした。そこから、被服支廠に興味が湧きこの度、番組を作る流れとなりました。

 はじめ調査する中で、広島皆実高校の生徒にインタビューしたところ、そもそも存在自体を知らない人が多くて驚きました。そこで、気づかされたのは、いくら自分の近くにあるものでも、きっかけがなければその価値に気づくことができないということです。そして私たちは、「赤レンガ倉庫」、旧広島陸軍被服支廠を保存したいと考える若い人達にお話を伺うことにしました。当時被服支廠で授業を受けていた人たちをはじめ、すべての年齢の人でも参加しやすいフィールドワークを自ら開催する高校生など、様々な人からその想いやお話を聞くうちに、私たち放送部のメンバーは次第に保存に対する想いが強くなっていきました。この番組の中で工夫したのは、ナレーションを被服支廠が語っているようにしたということです。「ずっと放置されるのは悲しいだろうな」「私が被服支廠だったらどうしてほしいだろう」という私たちなりの思いを込めたつもりです。

 今回の番組制作を通して、被爆建物のような「声なき被爆者」に私たちが耳を傾けることが大切だと感じました。そのためには、そこにある事実を多くの人に知ってもらうために私たち、若い世代がまず興味を持つことが大切です。私たちの活動がそのきっかけになれば良いと心から願います。そして、被爆者の方に限らず、多くの人が平和について自分の意見を発信できる世界になってほしいです。

広島県立広島皆実高等学校
放送部

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